首里ことば辞典|旅で出会う沖縄のことば40語
首里を歩いていると、耳慣れないことばに次々出会います。御嶽、あちこーこー、テラマーイ……。ことばの意味がわかると、目の前の風景の解像度が一段上がる——そんな旅の相棒として、このサイトの記事に登場する沖縄のことばを一冊(1ページ)にまとめました。
祈りのことば
- うたき(御嶽) — 沖縄の聖地。森や岩そのものが祈りの対象で、社殿はないことが多い。首里には今も現役の御嶽が点在します(御嶽の参拝マナー/御嶽めぐり)
- すいむい(首里杜) — 首里城の古い呼び名。「杜(むい)」は森のこと。当サイト名の由来です(京の内の読みもの)
- きこえおおきみ(聞得大君) — 琉球王国の最高位の神女。王国の祈りを束ねた女性です
- ノロ(祝女) — 集落の祭祀を司った神女。末吉の「野呂殿内(のろどぅんち)」などに名残があります(獅子舞の読みもの)
- ひぬかん(火の神) — 台所で祀られる身近な神様。国王も毎朝拝んでいました(国王の一日)
- テラマーイ(寺廻り) — 自分の干支の守り本尊の寺を詣る首里の風習(テラマーイの読みもの)
王国のことば
- グスク(城) — 沖縄の城。首里城もグスクのひとつで、聖域を含むのが特徴です
- うなー(御庭) — 正殿前の儀式の広場。床の縞模様は役人の並び順の目印(国王の一日)
- うどぅん(御殿) — 王族の邸宅・屋敷。「美里御殿」「中城御殿」などの地名・店名に残ります(首里茶房 美里うどぅん)
- どぅんち(殿内) — 上級士族の屋敷。料理店首里殿内(すいどぅんち)の名の由来
- さっぷうし(冊封使) — 中国皇帝が琉球国王の即位を認めるため派遣した使節。数百人が半年滞在し、盛大にもてなされました(龍潭ものがたり)
- はーりー(爬龍船) — 龍の飾りの舟による競漕。王国時代は龍潭でも行われました(龍潭ものがたり)
- いゆぐむい(魚小堀) — 龍潭の別名。「魚のいる池」の意味です
食のことば
- あちこーこー — アツアツ、できたての意味。温かいまま売る島豆腐の文化を指すことばとしても(島豆腐の読みもの)
- ゆし豆腐 — 固める前のおぼろ状の豆腐。朝食やそばの具に(島豆腐の読みもの)
- いなむどぅち — お祝いの豚汁。白味噌仕立ての琉球料理です(富久屋/琉球料理入門)
- くーすー(古酒) — 3年以上熟成させた泡盛。まろやかで、寝かせて「育てる」楽しみも(泡盛の読みもの)
- 首里三箇(しゅりさんか) — 泡盛造りを許された鳥堀・赤田・崎山の3町。今も蔵元が残ります(泡盛の読みもの)
- ぶくぶく茶 — 煎り米の泡を盛る琉球伝統の泡立て茶(嘉例山房)
- さんぴん茶 — ジャスミン茶のこと。沖縄の定番のお茶です
- ちんすこう — 小麦粉・砂糖・ラードの王朝菓子。ルーツは首里にあります(お土産ガイド)
- くんぺん・花ぼうる — 王朝菓子の仲間。首里城の呈茶でも出会えます(売店・呈茶ガイド)
- のまんじゅう — 祝いの「の」の字を書いた縁起まんじゅう(ぎぼまんじゅう)
- サンニン(月桃) — 爽やかな香りの葉で、まんじゅうやムーチーを包みます(山城まんじゅう)
- ゆんたく — おしゃべり、談笑。食堂や居酒屋の楽しみのひとつ
暮らし・季節のことば
- すーじぐゎー — 細い路地のこと。首里の住宅街の路地歩きは静かな楽しみです(生活の場なのでマナーを守って)
- かたぶい(片降い) — 局地的なにわか雨。「道の向こうは晴れ」が起こります(天気ことばの読みもの)
- うりずん — 初夏前(3〜4月ごろ)の心地よい季節(天気ことば)
- カーチーベー(夏至南風) — 梅雨明けを告げる夏の南風(天気ことば)
- ミーニシ(新北風) — 秋を連れてくる10月ごろの北風(天気ことば)
- シーミー(清明祭) — 春、一族で墓前に集う祖先供養。王家が玉陵で始めました(旧暦歳時記)
- ジュウルクニチー(十六日祭) — 旧暦1月16日、「あの世の正月」(旧暦歳時記)
- ウンケー/ウークイ — 旧盆のご先祖の「お迎え/お送り」(旧暦歳時記)
- トゥンジー(冬至) — 冬至。炊き込みご飯「トゥンジージューシー」を食べる日(旧暦歳時記)
- ムーチー(鬼餅) — 月桃の葉で包んだ餅で子の健康を祈る冬の行事。由来の鬼退治伝説の舞台は首里金城です(旧暦歳時記)
- フチャギ — 十五夜に供える小豆をまぶした餅(獅子舞の読みもの)
道・地名のことば
- まだま(真珠道) — 首里城から続いた王国時代の官道。金城町石畳道はその一部です(石畳道の読みもの)
- ひーじゃー(樋川) — 石の樋で湧き水を導いた共同の水場(金城大樋川)
- てぃしらじ(汀志良次) — 汀良町の旧地名。そば屋の店名にも(てぃしらじそば)
- 地名の読み全般 — 儀保(ぎぼ)、汀良(てら)、当蔵(とうのくら)…首里の地名は難読ぞろい。地名さんぽでどうぞ
旅先で新しいことばに出会ったら、ぜひ報告フォームから教えてください。この辞典は、歩いた人の分だけ育っていきます。
※本記事のことばの説明は一般的な用法をやさしくまとめたもので、地域・文脈により意味やニュアンスが異なる場合があります(情報確認日:2026年7月21日)。
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